2019年振り返り
1年というのもあっという間、と毎年年末に思って早何年。。
アウトプットとしては、たくさん行ってきた一年ですが、 このブログに関しては、今年の年始に1投稿のみということになってしまいました。
来年は月一位という思いを込めて?年末の振り返り記事を書こうかと思います。
今年の振り返り的なことは、 実はJuly Tech Festa 2019の「極める、伝える、教えるの調和」というタイトルで登壇した際の資料で行っています。
July Tech Festa 2019のテーマは「Share! Your Engineering Culture!」ということで、 自身のこれまでのエンジニア、アドボケート・エバンジェリスト、技術教育者としての経緯から調和をとるために挑んだ一年、 そしてこれからについて、私のエンジニアリングカルチャーとして共有させていただければと思いCFPを出しました。
こうした内容を発表するのは初めてで、人生初のエモーショナルな登壇となってしまいました。 一部の方々から意外にもご好評いただいたようで驚きましたが、結果オーライということで良かったと思っています。
この登壇内容の振り返りのところをベースに進めていきたいと思います。
調和を志す経緯
自身の極める、伝える、教えるの定義は以下となります。
- 極める = エンジニアとして技術を極める
- 伝える = エバンジェリスト・アドボケートとして技術を提唱する
- 教える = 技術教育者として技術を教える
官公庁のインフラエンジニア(SIer)としての業務を遂行する中で、 アドボケイト・エバンジェリスト、技術教育者としての自分も芽生え始め、 以下の思いが生まれました。
”エンジニアとしてプロダクション環境で実績を積みながら技術を極め、 それをエバンジェリスト・アドボケートとして提唱して、 技術教育者として教育に変えられないか?”
そして、この思いに対する挑戦がこの約一年と数カ月になります。
調和への挑戦
エンジニアとしての自分
プロジェクトに参加して、RancherやOpenShiftを扱うプロジェクトやKubernetes関連のコンサル的な支援も行ったりしました。
資格としては、以下の資格を取得しました。
かなり過密なスケージュールの中での取得でした。 KubeCon EUの前々日にMirantis KCM100、その翌日にCKA、 トランジット先のブリュッセル空港で取得の通知を得たのも今年の思い出の一つです。
- Certified Kubernetes Administrator (CKA)
- Certified Kubernetes Application Developer(CKAD)
- Mirantis KCM100
- CompTIA Linux+
登壇資料にはCKA/CKAD取得に利用した、 書籍やラーニングサイトなどまとめてあるので取得を検討されている方の参考になれば幸いです。
技術教育者としての自分
専門学校で週一に非常勤講師として、「Linux」と「仮想化・クラウド」の授業を担当しています。
今年はたくさんの学生に授業を行いました。 中間期末テストの採点が大変でしたw
Linux講義では、自身のオリジナル教材で行っていますが、 仮想化・クラウドについては以下を教材として利用し、ハンズオンは自身のオリジナル教材を利用しています。
林さんの書籍は非常に簡潔にまとめられている名著です。
トレーニング講師としては、カンファレスや企業様向けのプライベートトレーニングを実施しました。
- Japan Container Days 約35名
- CloudNative Days Tokyo 約35名
- CloudNative Days Fukuoka 約10名
- 企業様向けプライベートトレーニング 全3回 約40名
アドボケート・エバンジェリストとしての自分
コミュニティ活動
コミュニティ活動としては、Cloud Native Deep Dive(#deepcn)、くじらや(#kujiraya)、RancherJP(#rancherjp)で活動しました。
くじらや、RancherJPでは、札幌、広島、岡山、神戸、大阪、京都、名古屋、東京、福岡、沖縄でたくさんのワークショップ(無料 約400人)を開催しました。
Cloud Native Deep Diveでは、ディスカッション形式のミートアップを2回 + CloudNative Days Tokyo(番外編)を実施しました。
たくさんの方々との出会いは、本当に宝だと感じざるを得ない一年でした。
海外カンファレンスへの参加
以下二つの海外カンファレンスに参加しました。 今回は初めてContoributors Summitにも参加しました。
- KubeCon + CloudNativeCon 2019 EU(Spain Barcelona)
- KubeCon + CloudNativeCon 2019 NA(CA San Diego)
技術キャッチアップはもちろん、国内外問わずたくさんの方々との出会いと親睦がありました。
Recapの内容は以下となります。
登壇資料
Qiita
海外カンファレンス初心者向けのミートアップでも登壇しました。
海外カンファレンスの準備や楽しみ方などまとめているのでご参考になれば幸いです。
連載記事、書籍の執筆
今年は、執筆活動として、連載記事と書籍を出版しました。
連載記事、書籍に関わらず、自分がアウトプットするものについてはいつも「知財」という意識を持って行っています。 理想としては、読んだり聞いたりされた方が勉強になるだけでなく、さらに次のアクションにつながるきっかけになってほしいとの思いがあります。 目から鱗が落ちて、今までで分からなかったこと、できなかったことが分かるそしてできるきっかけとなって、さらに何かが生まれるところまで行くと嬉しいです。
私は偉人ではございませんが、アインシュタインの相対性理論は、先人たちが残した書物、知財がなければ生まれなかったといわれている方もいます。 専門学校で教えていても、私の講義をきっかけにインフラ技術に興味を抱いて、将来進む道への候補になったと学生からの声は非常にうれしい限りです。
まだまだ未熟ものです。 アウトプットについては、自分自身も日々精進していきたい所存です。
書籍については、藤原さんと西脇さんと共に執筆できたことが本当に嬉しかったです。出版に携わった鈴木さん、飯岡さん、新藤さんをはじめ、皆様にこの場を借りて改めてお礼します。
カンファレンス、MeetupなどのセッションやLT登壇
昨年以上にたくさんの場所で登壇させていただきました。 感謝しかありません。
- Azure Tech Lab
- Cloud Native Meetup Tokyo
- Cloud Native JP Kansai
- Cloud Ntaive JP Hiroshima
- Cloud Native JP Tokyo
- CloudNative Days Tokyo
- CloudNative Days Fukuoka
- CloudNative Days Kansai
- Container SIG Meet-up
- DEVLOVE in APC
- DEVLOVE X
- Docker Workshop (全国)
- Docker Meetup Tokyo
- Japan Container Days
- July Tech Festa 2019
- Kubernetes & Cloud Native Meetup
- Prometheus Tokyo Meetup
- Rancher Meetup (全国)
- Rancher Workshop (全国)
- Rancher Day
- TECH ✖️ CHORUS NIGHT
- 海外カンファレンスってどんな感じ?
こうした活動中にも色々とご質問を受ける中で、よく聞かれることがあります。
"そのモチベーションって、どこから来るんですか?"
自分の中では、以下だと思っています。
"OSSを中心とする技術を愛する気持ちと底知れぬ学習欲!! 駆り立てる根源は、エンジニアとしての焦り心の中に潜む負けず嫌いな気持ち!!"
この負けず嫌いな気持ちは、エンジニアの方であれば大小はあるかもしれませんが、 皆さんお持ちの感情だと思っています。 自分自身、この感情が無くなった時がエンジニアを引退する時だと思っています。
そして常に思っていることが、以下です。
"できないからこそ、人の何倍も頑張る知的好奇心が赴くままに"
日々精進あるのみです。
何となく調和をとる秘策を考える
結果としては、アドボケート・エバンジェリスト活動がメインな年だったようです。
- 現場は支援レベルにとどめる
- 登壇における出張や頻度をもう少し下げる
- 期間で区切ってみる
- チームプレーを意識して属人化を下げる
そして課題
- アウトプットばかりでインプットの時間が取れない
- 教えを施しているだけな気もする(あげるだけ。。)
- そもそもSIでやることにおける限界?
- マネタイズ的要素ってある?
- クラウドネイティブ技術ってエンジニア不足、それを教える人はもっと不足してるよね?(専門学校はほぼ皆無に近いかも?)
- 体力持つ?
このあたりが、来年のトライになるところだと思っています。
調和の先に描いていること
"この3要素を調和した職種を生み出す"
DevEdu = Developer Educations
一つの夢ではございますが、こうした活動をしているのも自身の特徴でもあるので、 何か新しい概念を生むことができればと思っております。
この先、肩書的にはどれか一つに従事することになることもあるかもしれません。 でもこの三つのバランスをとるという姿勢は変わらないと思います。
"エンジニア、エバンジェリスト・アドボケート、技術教育者、それぞれをって中途半端ではないか?"
という気持ちもありますが、
"元々人間としても中途半端なので、一層のこと中途半端を生涯かけてやってみる"
な感じで精進していきたい気持ちです。
こうした形で、まだまだやることもやるべきこともたくさんですが、 後厄ではあったものの大きな怪我や事故もなく挑戦できた一年は良かったと思います。
来年は、本業のことばかりでなく、趣味の夜景撮影や楽器演奏なども充実させていきたいなとも思います。
今年一年も、たくさんの方がに支えられた一年でした。 本当にありがとうございました。そして、来年もよろしくお願いします。
皆様、良いお年を!!